青空文庫OPDSの今後

一応、どんな風にOPDSが使えるのか実証実験的にフィードを作ってみました。

現状だと、こういう実験的な試みに興味のある人なんかが、ちょこっと見にきてくれてるような状態です。

それもまあ当然。青空文庫テキストのビュワソフトなら、こういう一覧や検索もできて、それもネットワークに繋がず単体でいけるのだから。出来の悪い再実装みたいなもんです。普通の人には興味なくて当然だよね。

でも、個人的にはもう少しOPDSの可能性を追求してみたい。青空文庫OPDSだけだと色々とパーツがそろっていないので、今後も拡張していく予定です。(OPDSでなくたっていいんだけど、比較的使えそうな技術としてOPDSに出会う機会があったので。)

当面は、まずfeedの品質の向上。

まず動く形が自分でも見たかったので、外字注記の展開やら、feedの品質やらがおざなりなのでこれを少しずつなおしたい。一部はなおってるけど、他と合せて早めにリリース。

対応フォーマットがない時なんかのハンドリングもやらないと。

次に、検索とOpenSearchへの対応。

検索は、最終的にはテキストの地の文も含む全文検索を目標にしています。ここまで踏みこめれば、ある程度の意義がでてくる。この辺は本職でも個人的には踏み込みたい所ではあったんだけれども、コンテンツの権利とか色々あったりして、勝手にやると何かあった時の問題だとか、許可しない権利者とかの対応がでてきちゃってなかなか踏みこむ機会がなかった。この辺 google のつっぱしり具合とかは… ゴホゴホ…

それから使えるいいOPDSクライアントがなかったので、大分出力をビュワに合せている所がある。これらを何とかしたい。

ビュワまでは手が回らないのと、そこまで踏みこむと色々とアレでソレな大人の事情がでてきそうなので、当面はOPDSをハンドリングするOPDSクライアント(モバイルアプリ)の実証アプリを作成中です。

必要な要素技術の検証が大分終ってきて、とりあえずの目標までは作れそうな気がしてきているところ。

あとは、個人的には色んなフィードを混ぜて扱いたいので、OPDSのフィードの種類を少し増やしたいところです。

@kzakza さんがこんな記事を書いています。政府機関や地方の自治体の公開文書のフィードなんかは、たしかにアリセンかもしれません。

OPDSは電子書籍に縛られないと思います。紙の本でもいいし、雑誌の1記事や短編集の一編に対応させたっていいと思います。元々のATOMの考え方からすれば、ある情報(リソース)へのポインタと付随情報を規定し配信する為の規格。

私は本職(?)では電子書籍に関連したことをやっています。電子書籍に関係した企業に外注で関わっています。ショップもビュワもフォーマットも関連業務で扱ったことがある。

ただ、そうした仕事の中で、色々とこうなったほうがいいのに、大人の事情でどうにも出来ないなんてことが沢山ありました。これらを一気に変化させるのは、もう無理だと感じています。というか最近話題なので始めたとかいうのではなく、相当前から少しずつ関わっていて、長期間関係していたので、もうこの方向性にはかなり疲れてしまって…

そもそも、本=書籍というパッケージでなくても、Webを始めとして _テキスト_ コンテンツには日常的に沢山触れています。なので、そういった所から、人が「テキスト」と係るあり方みたいなことを、考えていきたいな、と最近感じています。

そういった方向性で、OPDSが使えたらいいな、つかえるかもしれないな、という妄想の元、作業を始めてみた次第です。

まあ、こういうのは胸に秘め、成功したらかっこよく表明したらいいんだけど、ある程度表明しておかないと、なまけもの体質なので放置しちゃいがちなんだよね。なので、上のも、デキない親父の妄想的な感じではあるんだけど。

こういうのを考えたり実装したりするのは楽しいことなので、これで生活できたらイイんだけどねぇ。

まあ私が道半ばで斃れても、きっと有望な道なら、若い人がよりパワフルにやってくれるよね。