先日、VivlioStyleさんがオライリーから出た『CSSシークレット 47のテクニックでCSSを自在に操る』を翻訳出版協力する際に、自社の制作システムを使用したというリリース文を読みました。
サンプルが紹介されていて、この中でVivliostyle.jsというブラウザビュワで表示されているのを見掛けました。
ライセンスはGPLv3で、ソースコードはgithubにも上っています。
EPUBファイルを展開(unzip)した状態で設置すればEPUBファイルも読めるとのこと。EPUBCFIにも対応してるらしい。
ビジネスモデルとしては制作環境側のVivliostyle Formatterで稼ぎましょうという感じのようです。非営利利用であればVivliostyle Formatterも制限なく?(ライセンスを受けなければ、PDF作成時にウォーターマークが付くという制限ありらしい)利用できるとのこと。
組版の技術力をプレゼンするという目的での公開なんでしょうかね。
Web版のEPUBビュワで中が見れるものっていうと、BiB/iさんかなぁ、ということで、手持ちのEPUBファイルを置いて見比べてみることにしました。
用意したEPUBファイルは2つ。
両方とも青空文庫所蔵のテキストファイルを変換したものです。
泉鏡花 「草迷宮」 EPUB | BiB/i | Vivliostyle.js
小栗虫太郎「黒死館殺人事件」EPUB | BiB/i | Vivliostyle.js
あんまりオーソドックスなサンプルではなくて、特に「黒死館殺人事件」の方は時間がかかるかもなぁと思いながら、あえて選んでみました。
バージョンは、双方ともBlog作成時の最新版をダウンロードしてきたものです。
Vivliostyle.js : version 2016.7
BiB/i : 0.999.4
追記(2016/7/21):
青空文庫 Revisedのサイトにて、青空文庫所蔵の作品(の一部)を上記2つのビュワで見れるように設定してみました。上記の作品も含め、他の作品も読めるようになりました。